ニュースZEROがチベット弾圧にめげずに垂れ流した北京持ち上げVTR。電通さまの指図には逆らえませんわな
仕事中にふと日本テレビ「ニュースZERO」を見てみて、ワタクシは驚愕いたしました。
北京政府のチベット弾圧に世界中が抗議しているこの最中、なんと優雅に北京の金持ちを取材しているのです。櫻井翔くんまで飛ばして。
「北漂」という北京を目指して一旗揚げにきた中国人を取材しているのですが、取材対象は戴さんというハルピン出身の若者。ブログ作成かなんかのソフトを作り上げて、これなら儲かると確信して北京に「上京」してきたという。
なんかごっついバブルなビルにオフィスをかまえ、ふんぞり返って櫻井くんの取材の応じる戴くんは、漫画に描けそうなくらいの中国人顔です。
おもむろに携帯が鳴って「誰ですか?」と不遜に尋ねる戴くん、という過剰なまでの演出が入り、さらに追い打ちをかけるように「取材中に二回、携帯が鳴った」というナレーションまでつきます。
で、それがなにか?
しかも、よくよく聞いてみると、戴くんの会社は社員140人だかなんだかで、年商数億円規模だという。えっと、それくらいなら日本の地方で頑張ってるエセセレブでも儲けてるんだがな。
そして目標は何かと聞かれて戴くんはこうおっしゃる。
「USドルで数億ドル儲けることです」
わかりやすくていいわな。中国のホリエモンはホリエモンよりさらにあほ。
そんな戴くんにニュースZEROはこう言わせます。
「北京五輪はネット広告の需要が大きく広がるチャンスだと思っている」
はー、電通の本音を聞いたようでバカバカしくなりますね。
チベット問題で五輪開催もどうなるか、という状況ですから、大きく仕切って大きく中抜きをする電通としては、放置できない状況なんでしょう。
戴くんにはなんの恨みもありませんし、がんばって数億ドル儲けてくれ、と思うのみですが、アンタのだいっきらいな日本人に利用されているのもわからずに嬉しそうにふんぞり返ってるようでは先が見えますな。
その後、北漂の悲惨なほうの「実態」とやらを、あまりにもわかりやすく対比させたところで「北京の実態」放映終了。北京ドリームを求めて若者は北京にやってきますが、その成功を手にできるのは、ほんの何人かしかいません、と当たり前のことを櫻井くんがコメントして一段落です。
と思っていたら、今度は「チベットと中国の情報戦」とやらを流すといいます。
インドにあるチベット亡命政府を取材し、外務省の職員が中国メディアが流す情報をチェックしている風景を映しながら、「チベットはチベット側の言い分を発信している」と報道。
対して、中国はチベット暴動の首謀者とする人物の写真をネット上に挙げ始めた、とします。
結局、並列に両者の姿勢を垂れ流しただけでVTR終了。
スタジオに戻ると、ドンキホーテ村尾が、「先ほどの北京の若者の件もそうでしたが、市場が自由になると、今度は表現の自由も宗教の自由も求めるようになる。そういう流れを止められないというのが、チベット問題だと思います」などと美しくまとめた「つもり」。
いや、村尾さん、そもそもチベットは中国に侵略されて、搾取されて、骨抜きにされて、蹂躙されて、今回は人が殺されてますから。
表現の自由とか宗教の自由とかそういう問題ではないですからね。
ドンキホーテ村尾の言っていることは流れとしてはその通りだと思いますし、村尾さん、口をモゴモゴさせていましたから、今日のニュース構成から見て、言いたくても言えないことがあったのでしょうなあ。
でも、北京五輪にまつわる収入が大事だからといって、電通と一緒になって、この時期にわけのわからないVTR流すのはセンスを疑われますよ。
で、最後にまるでニュースZEROをあざ笑うかのように、自ら「いま、ニュースが入ってきました。長野市は聖火リレーイベントを中止すると発表しました」と報道しておった(笑)。
世の中、刻々と動いてるんでっせ。
このまま北京五輪にしがみつく電通と一緒になってると、報道機関として致命的な傷を負うことになりまっせ。
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